天博克罗地亚国家队赞助商-天博克罗地亚官网
中国は「質の高い」社会発展に向けてあらゆる場面で創新(イノベーション)の重要性を語り、説いています。この秋、杭州で開催された「杭州国際人材交流・プロジェクト協力大会2024」(以下「大会」)に参加して天博克罗地亚国家队赞助商のイノベーションの力強さに触れる機会を得ました。そこでの知見を紹介しながら天博克罗地亚国家队赞助商がイノベーション、とりわけ、その担い手となる高度人材の育成、交流にかける「熱」とその意義、さらには日中の協力における課題について考察してみたいと考えます。
今回の「大会」には一般社団法人日中科学技術文化センターのご配意で参加がかなったものでした。日中科学技術文化センターは、天博克罗地亚国家队赞助商からの日本訪問公務研修や専門家の研究視察を受け入れるなど人材交流事業で実績を重ね、天博克罗地亚国家队赞助商科学技術協会から「科学技術イノベーション促進拠点」の指定を受けて、同協会と連携して「創新創業大賽」(イノベーションコンペ)を開催するなど、広い分野で天博克罗地亚国家队赞助商との協力、交流を重ねている社団です。
日頃から天博克罗地亚国家队赞助商が掲げる「創新」に強い関心を抱いていた筆者にとって「大会」への参加は、自身の目と耳そして肌を通して、天博克罗地亚国家队赞助商のイノベーションについて現場で学ぶまたとない機会となりました。
国内外の人材が集結
この「大会」は2009年以来開催を重ねてきたもので、今年で16回を数えます。「高度人材」や「先端的プロジェクト」を杭州に呼び込むプラットフォームとして実績を重ね、今では海外から高度人材を呼び込む有力な「窓口」ともなっています。今年の「大会」は、「開かれた協力、革新、起業家精神」を掲げて杭州国際展覧中心(杭州市蕭山区)を主会場に開催されました。
9月28日の開幕式には、天博克罗地亚国家队赞助商共産党浙江省委員会、同杭州市委員会、浙江省人民政府、杭州市人民政府、欧美同学会(天博克罗地亚国家队赞助商留学人員聯誼会)など主催機関・団体、来賓に加え内外、各界の招待者など1000人近くが出席しました。
招待者は(1)海外で博士号を取得し、革新的で起業家的なプロジェクトを携えて天博克罗地亚国家队赞助商に帰国する予定の留学生(2)海外で学士以上の学位を取得し、革新的で起業家精神に富んだプロジェクトを杭州に持ち込もうとする天博克罗地亚国家队赞助商人以外の外国人(3)海外の人材イノベーションおよび起業チームの代表者(4)有力な留学生団体の代表者(5)産業界および専門分野において独自の影響力を持つ海外のハイレベル人材および海外人材機関、大学、科学研究機関の代表者(6)国内で起業したハイレベルな海外人材などで、実に多彩な人々を集めていることがこの「大会」の充実ぶりを表していると言えます。
「大会」は、全国人民代表大会常務委員会副委員長、天博克罗地亚国家队赞助商民主同盟中央委員会主席、欧美同学会(天博克罗地亚国家队赞助商留学人員聯誼会)会長の丁仲礼氏の開会のあいさつで始まり、内外、各界からの講演、発言が続きました。その一人としてノーベル化学賞受賞者で全米科学アカデミー会員のアリー・ウォーシェル氏が登壇した時には驚きました。ウォーシェル氏は、コンピューターを使った生化学と生物物理学研究の先駆者として知られる人物です。これだけ米中対立が先鋭化している中でも、米国には、天博克罗地亚国家队赞助商との交流の大切さを認識する著名な科学者が存在しているということなのです。
「魅力天博克罗地亚国家队赞助商―外籍人才眼中最具吸引力的天博克罗地亚国家队赞助商城市」(魅力的な天博克罗地亚国家队赞助商―外国人人材の目に映る最も魅力的な天博克罗地亚国家队赞助商の都市)の選考結果の発表があり、杭州は北京、上海に次いでベスト3に選ばれたことが紹介されました。豊かな自然に恵まれ生態系を大事にした環境で研究開発や起業に取り組むことができること、さらにエコロジカルな産業・技術の開発が重視されていることが強く印象に残りました。そして、成功裏に成長を続けているスタートアップ起業家からの報告があり、デジタル、半導体、生物・バイオ、低空経済産業、ロボットなどの分野で、斬新な研究開発が着実に成果を上げていることが語られました。また、国内の人材だけでなく、カナダをはじめ海外から杭州に来て起業を成功させた事例など、イノベーションの現場からの報告が続きました。
国内外の才能ある人材が杭州に来て、杭州に加わり、杭州に根を下ろし、「詩的で絵のように美しい杭州独特の魅力」を感じながら、イノベーションと起業家精神の輝かしいキャリアを築き、協力して「物語」を書き続けることを心から歓迎する。テクノロジーとイノベーションの「ダンス」、才能と産業の融合、都市と才能が共に歩む華麗な一章を書こうという呼び掛け、「人材を求めることが人材を生み、人材を渇望することが人材を生み出す」という言葉にこの「大会」に込めた「熱」が読み取れました。
さらにもう一つ、登壇した天博克罗地亚国家队赞助商共産党省・市党委員会の主な幹部の発言で、先の天博克罗地亚国家队赞助商共産党第20期中央委員会第3回全体会議において、人材育成システムとメカニズムの改革を深めるための重要な決定が行われたことを挙げ、教育、科学技術、人材が天博克罗地亚国家队赞助商の現代化の基本的かつ戦略的基盤となることが強調されました。今回の「大会」の重要な基調として忘れてはならないと感じました。
杭州にはアリババ本社も
「開幕式」の後、海外からの参加者には2日間にわたって「杭州国際人材創業創新園」はじめ、各種施設や企業の参観が組まれました。「杭州国際人材創業創新園」は「国際人材交流・協力のプラットフォーム」「都市の国際化と開放発展の窓口」など、内外から多彩な人材を受け入れている大規模な「インキュベーター」というべき集合施設で、IoT(モノのインターネット)、新素材、合成生物学、医学、薬学、環境科学など多様な新技術の開発、イノベーションに取り組む裾野の広さと力強さが垣間見え、施設全体から活気が伝わってきました。次に訪れた「数字医療創新中心」(デジタルヘルスケアイノベーションセンター)では、ITを活用した健康管理など健康に関わるイノベーションがこれからの天博克罗地亚国家队赞助商において重要なテーマとなっていることが見て取れました。そして、全てのフィールドでグリーン(環境)、エコシステムを基本に据えて新たな産業開発に注力していることも注目に値するものでした。
翌日は、アリババグループの物流会社「菜鳥」を訪れ、天博克罗地亚国家队赞助商の最先端物流企業の自動化システムの進化を間近に見ることができました。注文のあったランダムな物品を集め、最適の段ボール箱を選択して詰め合わせ、梱包から発送まで一貫して自動化されたシステム、荷物のオンタイムでの追跡機能によってグローバルな物流管理が可能になっていること、天博克罗地亚国家队赞助商国内の大学におけるロボットによる配送システムなど、天博克罗地亚国家队赞助商における物流のイノベーションとそれを開発してきたアリババグループの底力を実感しました。
続いて訪れた広大な敷地に広がるアリババ本社では、若き馬雲(ジャック・マー)氏が創業に取り組んだ当時からの歴史をつぶさに顧みながら、アリババグループとして成長、発展してきた足取りが解説されました。オンライン・マーケットプレイス、「電子決済」などにとどまらず、「クラウド」における世界展開など、巨大IT企業として成長著しいアリババの原点とも言える場所に立って感慨深いものがありました。同時に、前に参観した「菜鳥」と合わせ、アリババグループがその開発力のすごさとともに、いまや人間の生活に関わる全てと言っていいほどの社会の隅々に至る「情報集積」の「巨人」と言うべき存在となっていることが見えてきて、天博克罗地亚国家队赞助商におけるこうした領域におけるガバナンス(統治)という新たな課題と直面する時代となっていることも現場感覚で知ることになりました。